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2019年07月31日 [COLUMN, 相続]

相続税ってやつは

私は相続、贈与、不動産に関する資産税を専門としています。

財産評価という面倒で専門的な要素があるから、専門家と自負できますが、ちょっと専門的なアプローチは脇によけます(笑)

儲かったら、税金て払いますよね?

いや

儲かったなら、税金を払っても良いですよね?

では、何をもって「儲け」と感じますか?

利益が上がったら「儲け」と考えた方は、ある意味博識です。会計ルールを意識されてますね。

でも、もっと簡単な話で、どうでしょう?

通帳の残高が増えたら、儲かった。

自由に使えるお金(貯金含む)が増えたら、儲かった。

そう捉えても良いと思います。

税金も本来は、この儲けに対して課されれば足りる話なんです。

ただ、税金に取られると考えると、皆さんどうにか税金を減らそうとするもんで…^_^;

そこで国は、税金をかけるルールを作る際に「お金」の有無を見ない事にした訳です。

自己責任でしょ?と。

ここで相続税の増税について考えます。基礎控除額が減ってから早いもので、もう3年以上経ちました。

財産の移転時に、税金をかける。確かに相続では、財産を取得する人もいれば、財産なんか何もない!って人もいる訳です。

だから、財産をたくさん得た人には、国に一部返しましょう!と。国が再分配しますから!と。

ま、これが機能しているかどうかは知りませんが…

今回の増税は、「相続税の対象者」を増やす。又、すでに相続税の対象になっている方は、税額が増える。

財産は何にも変わってないのにですよ!?

儲けも利益もないのにですよ?

日本には、課税の根拠が説明できない税金もたくさんあります。

相続税もそんな一つだと感じるこの頃。

今月、1日には令和1年分の路線価が発表されました。

今年の相続税で、すでに申告依頼を頂いた方は仮として平成30年分の路線価で相続税を試算しております。

今年の路線価が発表されたところで、今年の路線価を流し込むわけです。

都内某所などでは1㎡あたり3万円路線価が上昇なんてケースもざらにあります。

土地の面積は、当たり前ですが全く増えていませんよ?でも相続税は増えてしまうんです。

専門家として、じっとしてられますか?

ルールに従うのは、国民の義務です。文句は言いません。

大義なきルールに負けない方法は、ルールの活用にあるんです。

相続税の増税は、税理士の仕事が増える話じゃなく

税理士の存在意義が問われていると捉えています。

腕がなる( ̄ー ̄)